俳優の坂東龍汰(27)が昨年10月期のTBS系ドラマ「ライオンの隠れ家」で自閉スペクトラム症の「みっくん」こと小森美路人(みちと)を好演して注目されている。「過去イチ、街で声を掛けられました」とブレイクの兆しを実感しつつも「急に売れるより、徐々にステップアップしていきたい」と足元を見つめている。17日からは自身初の単独主演映画「君の忘れ方」(作道雄監督)が公開される。(有野 博幸) 【写真】“みっくん”坂東龍汰、「ライオン」子役と2ショット 人懐っこい笑顔が魅力の27歳。坂東はみっくんを演じてお茶の間の人気者になった。「撮影していても、近所の子供たちに『みっくん!』と呼んでもらったり、『いつも見てます!』と言われたり。役名で覚えてもらえるのは、役者として一番うれしいことですね」と声を弾ませる。 試行錯誤しながら自閉スペクトラム症の青年を演じた。2019年公開の映画「閉鎖病棟―それぞれの朝―」(笑福亭鶴瓶主演、平山秀幸監督)でも同症の役を経験しているが、改めて当事者の子供たちに会って、役づくりに努めた。「特徴を紙に書いて、みっくんの演技に反映させました。多くの方に届いているということは、僕の演じ方は間違ってなかったのかな」。知的障害を扱った名作映画「レインマン」「ギルバート・グレイプ」「アイ・アム・サム」なども見返して演技に生かした。 前向きで社交的な性格。「人見知りをしたことはないですね。でも緊張はあります。役者の大先輩に会ったらドキドキするし、人前が苦手。舞台あいさつはいつも、緊張します」。仕事に対しては「毎日、挫折しています。『あそこの場面で、もっとこういう演技をすれば良かったな』とか、後悔の沼にはまっちゃう。結果的に監督のOKが出ても
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